包丁といっても色々種類があって購入に悩みますよね。ただ料理をする方にとって包丁はダンスパートナーを選ぶようなもの。使い方や目的を理解し、自分に合った包丁を選びましょう。
私は仕事柄50種類以上ものメーカーを試し、何本もの包丁を手にしています。今回は、私が家でも愛用している「関孫六」をダイジェストし、ご紹介したいと思います。
関孫六(せきのまごろく)という名前の由来
鎌倉時代、日本一の生産を誇る「関市」には多くの刀職人がいました。その時代多くの名匠が生まれましたが、特に孫六兼元(まごろく・かねもと)はその中でも優れた刀匠として知られ、その芸術的で切れ味抜群の「関孫六」という名刀を世界に送り出しました。
刀鍛冶の信念「折れず曲がらず、よく切れる」をそのままに。関に継承された匠の技が、現代の刃物作りにも受け継がれています。
「関孫六」包丁の選び方
「関孫六」は大きく分けて2種類から選べます。
- 洋包丁:肉を切る「牛刀」として作られた日本製の洋包丁です。
- 和包丁:日本刀を原点とし、切れ味と美しい断面が作れる包丁です。
関孫六「洋包丁」を選ぼう
肉を切り分けるために生まれた洋包丁。和包丁の繊細な切り方とは違い、どちらかというと「切断」することが目的とした包丁です。今では牛刀一本で切る・きざむ・むくなど日常的にも使いやすいように作られています。「関孫六」包丁は重心がハンドルにあるので包丁の重さを感じることなく、思い通りの包丁さばきが実現できるのが魅力です。
では早速、私が使った感想も含めてオススメの包丁を紹介しよう。
1位:高級ライン関孫六「ダマスカス」のシリーズ
木の断面のような模様が観れるダマスカスシリーズは洋包丁の中でも上位。ダマスカスは32層のステンレスが折り重なり切れ味、持続性、研ぎ易さに長けています。値段はしますが、この一本は頑丈です、家でも使え長持ちする高級スタンダートを求めるならこの一本じゃないでしょうか。
13,200円-
関孫六 ダマスカス 三徳 165mm
2位:プロ仕様の関孫六「15000ST」シリーズ
仕事ではこっちの150000STシリーズを使わせていただいています。見栄えからも美を追求したハイエンドシリーズ。2種類の異なる母材を使った「コンポジット技術」で切れ味、持続性があります。因みに名前のSTはステンレスの略です。波のような独特の刃付けで鋭い切れ味が体感できます。
8,500円-
関孫六 15000ST 三徳包丁 165mm
3位:昔ながらの鍛造包丁「6000ST」シリーズ
ドイツの伝統技「鍛造」とはハンマーで金属を叩いて圧力を加える技術のことで、6000STシリーズは刀身からハンドルの中まで一本の鋼で作られています。水分やサビを一切シャットアウトできる衛生面でも安心して使える一本です。
6,480円-
関孫六 6000ST 三徳包丁 165mm (鍛造)
4位:モダンなオールステンレスの「5000ST匠創」シリーズ
オールステンレスは清潔感がありますね。ハンドルの形が手に落ち着くので軽い力で切れる包丁です。オールステンレスは食器洗い機に入れても大丈夫なので、利用している方は便利かもしれません。刃に「ディンプル」があります。ディンプルとは「くぼみ」という意味で、このタイプの包丁は食材が刃に張り付きにくくする工夫です。
6,980円-
匠創 三徳包丁 ディンプル 165mm
関孫六「和包丁」を選ぼう
和包丁の魅力は日本刀を原型とし、魅力はその切れ味にあります。美しい断面図が作れるのはやはり和包丁ならでは特徴です。
1位:伝統をそのまま残した「ステンレス和包丁」シリーズ
この包丁は「出刃包丁」と呼ぶのですが、魚をさばいたり・おろしたり、肉を骨ごと切ることもできる包丁です。ステンレスなので錆に強く手入れも簡単です。和包丁が初めてという方にオススメの一本です。
6,000円-
関孫六 ステンレス和包丁 出刃 165mm
2位:刃こぼれしにくい伝統の「金寿 本鋼」シリーズ
手仕上げによる「本格刃付け」がされた金寿の本鋼。切れ味にこだわった最後まで手で仕上げられた一本。天然木材が使われてるハンドルの手触りは和包丁ならではの特権です。
7,560円-
関孫六 金寿 本鋼 和包丁 出刃 165mm
3位:新しい母材を利用した「金寿 AK」シリーズ
モリブデンバナジウム鋼とは鋼にとても近いステンレス素材です。「糸切刃」とも呼ばれる鋭い切れ味を誇るシリーズです。
4,400円-
金寿 ST 和包丁 出刃
関孫六は口コミでも評判が良い
ツイッターでの口コミも好評です。みなさん驚くほどの切れ味にビックリしています。
関孫六包丁の評価:良い包丁を使っていると料理が楽しくなります。
料理人の私が初めて手にした和包丁が関孫六なので馴染み深いのもありますが、調理場に立ち良い包丁を握って料理をするのは楽しいです。
切れ味の感覚は使ってみて貰えばわかると思いますが、1000円の安い包丁と6000円する関孫六であれば天と地の差があります。
よい包丁で食材を切ることは、食材を生かすということ。
侍の一句みたいになってしまいましたが、鋭い切れ味が食材を傷つけず、綺麗に切れた食材は食感であり味覚であり食べる本人にも喜んで貰えると思います。
まとめ
少し値段はしますが、関孫六はコストパフォーマンスが高いです。
切れ味も落ちにくく、長く一本の包丁と付き合っていくことが出来る素晴らしい包丁だと思います。
ここで記載している包丁は全て家庭一般仕様で日常的な料理に向いている包丁を私の独断でご紹介しました。紹介している包丁のサイズは165mmで一般家庭で使いやすい中サイズです。お好みに合わせてもう少し大きいものや小さめの包丁に調整していくと良いと思います。
コメント