「ヘンケルスとツヴィリングって何が違うの?」
包丁売り場で似たようなロゴの箱が並んでいて、混乱した経験はありませんか?
結論から言うと、ヘンケルスとツヴィリングはどちらも同じ「ツヴィリング J.A. ヘンケルス」という会社のブランドです。ただし、ターゲット層・品質・価格帯がはっきり分かれています。
私は最初にヘンケルスの三徳包丁を買って5年ほど使い、その後ツヴィリングに買い替えました。どちらも使ったからこそわかる違いを、主婦目線でお伝えしますね。
ヘンケルスとツヴィリングは同じ会社?
はい、どちらも「ツヴィリング J.A. ヘンケルス」(Zwilling J.A. Henckels)という1つの会社のブランドです。
本社はドイツのゾーリンゲン。1731年創業で、290年以上の歴史がある世界最大級の刃物メーカーです。
日本法人の「ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン」が両ブランドを展開しています。つまり、会社は同じ。違うのはブランドの位置づけです。
ロゴの見分け方(一番カンタン!)
一番わかりやすい見分け方はロゴの人数です。
- ツヴィリング(ZWILLING):双子マーク(人が2人)。ドイツ語で「ツヴィリング=双子」の意味です
- ヘンケルス(HENCKELS):一人マーク(人が1人)。こちらがカジュアルラインの目印
お店で迷ったら、ロゴの人数を見てください。2人ならツヴィリング(上位ライン)、1人ならヘンケルス(エントリーライン)です。
私もこれを知ってから、売り場で迷わなくなりました。
ヘンケルスとツヴィリングの違いを比較表でチェック
主な違いを表にまとめました。
| 比較項目 | ヘンケルス(HENCKELS) | ツヴィリング(ZWILLING) |
|---|---|---|
| ロゴ | 一人マーク | 双子マーク |
| 位置づけ | エントリーライン | プレミアムライン |
| 主な製造国 | 中国・タイなどアジア工場 | ドイツ・日本(関市) |
| 鋼材 | 特殊ステンレス鋼 | FRIODUR(独自冷硬処理)鋼 |
| 価格帯(三徳包丁) | 2,000〜5,000円 | 6,000〜15,000円 |
| 切れ味の持ち | 普通(定期的な研ぎ直し推奨) | 長持ち(FRIODUR加工で硬度が高い) |
| おすすめの人 | 初めてのちゃんとした包丁に | 長く使いたい料理好きの方に |
鋼材の違い|FRIODURって何?
ツヴィリングの最大の特徴はFRIODUR(フリオデュア)という独自の冷硬処理技術です。
通常のステンレス包丁は焼き入れで硬度を出しますが、ツヴィリングはさらに氷点下まで冷却する「サブゼロ処理」を施しています。
これにより、刃の硬度・弾力性・耐腐食性がアップ。切れ味が長持ちしやすくなっています。
一方、ヘンケルスは一般的なステンレス特殊鋼を使用。悪い鋼材ではありませんが、FRIODURほどの持続力はありません。
実際に私がヘンケルスからツヴィリングに替えて一番感じたのが、研ぎ直しの頻度が減ったことです。ヘンケルスは月1回くらい研いでいましたが、ツヴィリングは2〜3ヶ月に1回で済んでいます。
製造国の違い|ドイツ製 vs アジア工場製
ツヴィリングの包丁は、主にドイツ・ゾーリンゲンの自社工場か、日本の岐阜県関市で製造されています。
関市は日本有数の刃物産地。ツヴィリングの「ツインセルマックス」など日本製ラインは、和包丁のノウハウを取り入れた繊細な切れ味が特徴です。
ヘンケルスは中国やタイなどのアジア工場で製造されています。コストを抑える分、価格もお手頃になっています。
「アジア製だから品質が悪い」ということはありません。ツヴィリング社の品質基準はクリアしています。ただ、鋼材や仕上げの工程が違うので、切れ味の持ちや刃の精度に差が出ます。
価格差の理由|なぜツヴィリングは高いのか
同じ三徳包丁で比べると、ヘンケルスが2,000〜5,000円に対して、ツヴィリングは6,000〜15,000円。2〜3倍の価格差があります。
この差は主に以下の理由です。
- 鋼材のグレード:FRIODUR加工のコスト
- 製造国:ドイツ・日本の自社工場は人件費が高い
- 仕上げ工程:刃付けや研磨の工程が多い
- ハンドル素材:ツヴィリングは樹脂一体成型やエルゴノミクス設計のものが多い
正直に言うと、「毎日の家庭料理に使うだけなら、ヘンケルスで十分」です。私も最初の5年はヘンケルスで不満はありませんでした。
ただ、「研ぎ直しの手間を減らしたい」「所有する満足感がほしい」と思ったタイミングでツヴィリングに替えて、とても満足しています。
ヘンケルスがおすすめな方
- 包丁にそこまでこだわりがない方
- 初めて「ちゃんとした包丁」を買いたい方
- 一人暮らしを始めるお子さんへのプレゼントに
- 予算3,000〜5,000円で探している方
ヘンケルスの「ミラノα」や「ケルン」シリーズは、3,000円前後で買えるコスパ最強クラスの包丁です。ホームセンターでも手に入りやすいのもポイント。
ツヴィリングがおすすめな方
- 料理が趣味で、包丁の切れ味にこだわりたい方
- 研ぎ直しの手間をできるだけ減らしたい方
- 長く使える一生モノの包丁が欲しい方
- 結婚祝い・新築祝いなど「良いもの」を贈りたい方
「ツインフィン2」シリーズはオールステンレスで見た目もスタイリッシュ。食洗機対応なので、お手入れのラクさも魅力です。
まとめ|迷ったらまずヘンケルス、次にツヴィリング
ヘンケルスとツヴィリングの違いをおさらいします。
- 同じ会社(ツヴィリング J.A. ヘンケルス、1731年創業)の2ブランド
- ロゴで見分ける:双子マーク=ツヴィリング、一人マーク=ヘンケルス
- 鋼材が違う:ツヴィリングはFRIODUR冷硬処理で切れ味長持ち
- 製造国が違う:ツヴィリングはドイツ・日本、ヘンケルスはアジア工場
- 価格差は2〜3倍:品質差は確かにあるが、ヘンケルスもコスパ優秀
私のおすすめは「まずヘンケルスで包丁の良さを知って、もっと良いのが欲しくなったらツヴィリングにステップアップ」というルートです。
どちらを選んでも、290年の歴史を持つメーカーの包丁。きっと毎日の料理が楽しくなりますよ。
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